子どもが大きなケガをせずに遊ぶための親の関わり

教育・子育て・遊び

どうも。しゅんすけです。
毎日暮らしていれば、ケガをすることってありますよね。
大人になるとその数はグッと減りますが、子どものケガは日常茶飯事・・・。

今回はそんな「ケガ」について書きました。
親としては、子どもにできるだけケガして欲しくはないけど、かといって、過保護になるのもなーというジレンマがあります。笑

まあ、今のところは、大きな事故・事件に巻き込まれなければ多少のケガも許容していますが―――。
そんなジレンマが「わかる!」って人には、共感できる内容かもしれません。(^^)

子どものケガは防げない

さて、ではまずそもそものお話から。

そもそも、子どものケガって防げません。笑
無理ですよね??

完全に防ごうと思ったら、家から一歩も出さずに、ベッドからも出さずに、身動き一つさせずに―――。

それでも、地震とかきたらどうなるかわかりませんし、そんな暮らし誰も望んでいないので。笑

でも、意外とこの当たり前の前提が崩れている人を見かけます。

ここまで極端ではないにしろ、子どもにケガをさせちゃいけない!と思っている大人は多い印象ですね。

まずは、子どもはケガをするものということを頭に入れて関わること。その上で、大きな事故や取り返しのつかないケガにならないように大人が管理してあげることが重要になってきます。

子どもを手助けしない安全管理

はい。ではその前提条件を頭に入れたまま次のお話です。
次は「じゃあ、どういった関わりが、子どもの大きなケガを防ぐのか」という話です。

これについて本気で語ろうと思ったら、時間がどれほどあっても足りないくらいなので、今回は、我が家が足るを知る暮らしの中で実践している根本的な関わり方について紹介します。

それは、

「子どもの手助けをしない」

ということです。

どういうことかというと、子どもが自分でできる範囲で行うことについては、見守り手を出さないということです。

ひとつ例を出します。

ある公園で遊んでいたA君。

A君は他の友達が大きなクジラの遊具の上に登って遊んでいるのを見て、自分もやりたくなりました。

でも、いざ挑戦してみると登ることができません。

近くにいた大人に「登らせて!」とお願いして、クジラの上に乗せてもらいました。

A君は満足そうにクジラの上で遊びました。

どこにでもありそうな普通の話ですね。笑

で、何が言いたいかと言うと「クジラの上に乗る」という行為はA君だけではできなかったことで、そこには大人の力が加わっているということです。

そうするとどうなるか。

きっとA君は自分で降りることもできません。

手を滑らせて落下するかもしれません。

大人の力で子どもに干渉すると、大きな事故につながるエネルギーを発生させてしまうリスクがあるんです。

子どもの能力内であれば、本来大きなケガにはなりません。
クジラに登る能力のある子は、ケガせず安全に降りる力もありますし、万が一落ちたとしても、軽症で済みます。

本当に危ないのは、大人が、その子の能力以上のことをしてしまうこと。

だから「子どもの手助けをしない」ことが最大の安全管理になるわけです。


なのでぼくは、うちの娘が木に登ったり、足場の悪い場所で走ったりしても止めることはありません。
一方で、「お父さんここに乗せて!」と言われても応じることもありません。

「自分で登ることができる人だけが、安全に遊べる」という前提があるので。(^^)
(娘にはケチな父親と思われてそうですが。笑)

安全管理と危険排除の違い

では最後に、安全管理という言葉について考えていきます。

似たような言葉に、危機管理、危険排除、リスク管理などなど色々ありますが、ぼくが大切にしているのは「安全管理」です。

なぜかというと、安全管理という言葉には、教育的な配慮が含まれているからです。

危険排除とは、その言葉の通り、危険だと思われるものは全て排除することです。
ビジネスの世界では、危険だとわかっているのに、そのままにしていること自体リスクでしょうし、こっちの方がしっくりくるかもしれません。

でも、子どもの教育の場面においては、多少の危険がないと学ぶ機会が減ってしまいます。

子ども達は、危険な場面にも遭遇しながら、自分の力で回避したり、除去したりしながら成長していくわけです。

なので、「あえて残す危険」も必要になってきます。

そして、その「あえて残す危険」と「排除するべき危険」を見極めて、環境を設定すること自体が「安全管理」なわけです。

子どものケガを完全に防ぐことはできない。

最初にも言いましたが、この前提を踏まえた上で、安全を管理していくことが親の役割だと考えています。(^^)

では、今回はこの辺で失礼します。

PS.
と言いつつも、予期せぬ事故やケガは起こるものです。
でも、ずっと親がそばにいて、身の回りを整えてあげられるわけではないので、自分の身を自分で守っていく力を身につけるってことが一番大事なんだよなーと考えている日々です―――。

(しゅんすけ)