「買い物は投票」の本当の意味

自然・暮らし

どうも。しゅんすけです。
「買い物は投票」という言葉の本当の意味をご存じですか。

現代は物も、情報も、人も、なんでもかんでも溢れかえっている世の中です。
そんな中、ぼくたちは、自分に必要な物を買ったり、反対に他の人が必要な物を売ったりして暮らしているわけです。

その一つ一つの売買が、知らず知らずのうちに「投票」していることになるんです。
今日はそんな話を書いていきます。

買い物は投票って何?

そもそも、「買い物は投票」という言葉ですが、自分が何かを買うという行為をした場合、その行為自体が、買ったものにそれだけの価値があるという証明になり、買う人がいる(ニーズがある)ということを外部に発信することになります。

難しい言い方になりましたが、簡単に言うと。
あなたが何かを買えば、「この商品は、この値段で買う人がいるぞ!」と売り手や市場に情報発信することになりますよーということです。

なので、買い物は単なる欲しいものを手に入れるための行動ではなく、商品の価格や、どういった商品を売るのかなどを決定する「投票」なわけです。

例えば、携帯電話を例にとってみると。
一昔前までは、ガラケーと呼ばれるものが主流でしたよね。
でも今は当然スマホ全盛期。

これだって、みんながみんなスマホに替えたかったわけではなく、ガラケー好きもいたはずです。(ぼくもそうでした・・・。)

でも、多くの人がスマホを購入することで「スマホが欲しい!」という票がたくさん集まって、ガラケーは姿を消していきました。(一部残っている物もあるかもしれませんが、以前のような盛り上がりはありません)

こういうことは、色々な場面で発生します。

特にぼくが気にしているのは、環境問題と食の安全です。

買い物をする時に、「とにかく安いものが欲しい」という価値観だけで買い物をしてしまうと、「消費者は安ければなんでもOK」という考え方に投票することになってしまいます。
そんな票が集まることで、環境に悪い、体に悪いものであっても、市場に出回り、そんな物しか買えなくなってしまいます。

反対に、少々値段が高くても、環境に配慮した製品、オーガニックな食品などを買い求めれば、「消費者は環境に配慮した製品しか買わない」という考え方に票が集まり、そういった製品が大きく成長します。

まあ、実際はそんなに簡単なことではないのかもしれませんが、一人ひとりが、自分の買い物に責任を持つことは重要なことです。

買い物は投票の本当の意味

で、今日のタイトルにもある「買い物は投票の本当の意味」ですが。
どうしてもこの言葉を聞くと、「値段だけではなく、その商品に込められた想いや企業について知り、応援しよう」的な意味合いが強くなると思っています。

もちろん、この考え方もひとつですね。

でも、もうひとつ覚えておいて欲しいのは、

「何気なく買ったものも投票していることになる」

ということです。

特に意識することなく、フラッと立ち寄ったコンビニで購入したもの。
それほど欲しくもなかったけど、ちょっとしたストレス解消のために購入した服。

例えばそんな買い物であっても、立派な投票になってしまいます。

一般的な選挙における投票と同じで、票に「質」は求められません。「量」が大事なんです。

結果、無意識の投票を続けている人の、膨大な「票」を獲得した、粗悪品(ちょっと極端に言いますが)たちが出回ることになるわけです。

だから「買い物は投票」という考えを持って、今日から投票しましょう!ということではなく、全ての買い物は投票なんだという意識をもつことが本当の意味の「買い物は投票」という言葉です。

物の価値を決めるのは自分自身

はい。ということで、今回は買い物は投票についてでした。
ちょっと想いが溢れてしまった部分もありましたが、結局何が言いたかったかというと、「物の価値を決めるのは自分」ということです。

以前書いた「お金の使い方」でも書きましたが、買い物には納得感が必要だと考えています。それは、他と比べて安いとかどうとかって話ではなく、そのものにそれだけの価値があるかどうかって話です。

気候変動や地球温暖化。
自然環境の問題は大きすぎて、何をすればいいか分からなくなる時があります。

でも、日々の買い物を見直してみる。
「投票」という意識を持って買い物をしてみるだけでも、立派なアクションになります。

小さいですが「足るを知る暮らし」では、そんなことを大切にして暮らしています。

では、今回は以上です。(^^)

PS.
ぼくが投票している企業は「パタゴニア」です。
ご存じの方も多いと思いますが、パタゴニアは「1% for the Planet」という同盟に加盟し、売り上げの1%を草の根環境保護団体に寄付しています。

記事の途中に載せたオレンジ色の缶は、そのパタゴニアが出しているビール(発泡酒)です。
カーンザという二酸化炭素を吸収し、土中に固定し、土を再生する植物で作られた飲み物で、「飲んで気候変動に立ち向かう」ことができます。

こんな感じで、自分の納得できる形で消費をしていくと、気持ちもいいし、環境にもいいのが気に入っています。(^^)

興味のある人はぜひ飲んでみてください。美味しいですよ。笑

(しゅんすけ)