松ぼっくりで「ゆっくり」遊ぶ

教育・子育て・遊び

どうも。しゅんすけです。
先日、娘と公園に遊びに行きました。普通に歩いて20分くらいの公園まで、娘のペースで50分くらいかけて向かいます。道中、色んなものに興味を示しながら歩いていくので、そりゃ時間もかかりますよね。
で、今回のテーマは「松ぼっくり」です。公園で見つけた松ぼっくり。ウロコは全部閉じています。娘に「ちょっと持って帰ってみようか。ウロコが開くかも」といって2個持ち帰ってきました。では、我が家での「ゆる~い」松ぼっくり遊びの始まりでーす。(^^)

実験!松ぼっくりを乾燥させる

ということで、持ち帰ってきた松ぼっくり。そもそも松ぼっくりは松の木の実で、松の袋と言う意味です。

色んな場所で見かける松ぼっくりですが、普段の生活で意識して見ることって少ないですよね。
先日公園で見かけた松ぼっくりは、ウロコが全て閉じていました。それを見た時ふと「ウロコが開いていくのを、しっかり見たことないかも」と思って、娘と一緒に乾燥させてみることに。

家に持ち帰った時の写真がこれです。

これをシンプルに乾燥させていきます。乾燥させるっていっても、ただ家の中に置いておくだけですけど。笑

すると・・・。

無事にウロコが開きました!
いやー。綺麗に開くもんですね。知ってはいても実際にやってみると案外面白い―――。

ちなみに知らない人のために補足すると、松ぼっくりは乾燥しているとウロコが開き、反対に湿っているとウロコが閉じるようになっています。

もう半歩踏み込むと、学びが一気に深まることって多い気がする

じゃあ、なんでウロコが閉じたり開いたりするか知っていますか?
ちゃんと理由があるんですよ。

それはズバリ、「種を遠くに飛ばすため」だそうです!
どういうことかというと、松ぼっくりのウロコの内側には、羽の付いた松の種が入っています。湿った状態だと、この種が重たくなってしまい風に乗って遠くに行くことができません。

一方、乾燥していれば風に乗って遠くに飛ばすことができます。

なので、種を遠くに飛ばすために湿っている時は種が外に出ていかないように、守ってるってわけですね。
そんな理由があったとは・・・。学びになります。

どんなことでも理由がありますよねー。まあ、理由がないこともあるでしょうけどね。

そういえば、子どもの「なぜなぜ攻撃」あるじゃないですか?
何に対しても「なんで?どうして?」って聞いてくるあれです。笑

まだ自分に子どもがいない時は「真剣に向き合おう」なんて考えていても、実際に攻撃されると負けてしまうこともしばしば・・・。(できるだけ立ち向かってますよ!笑)

まあそれはいいんですが、子どもの「なぜ?」っていう感覚に付き合っていると「あ、ここまで踏み込むと面白い」っていうことが多い気がするんですよ。
今回の松ぼっくりだと、「松ぼっくりは濡れているとウロコが閉じて、乾いているとウロコが開く」。ここまでで止めてしまうと、それ以上ないですが、「なんでそうなるの?」と突っ込みを入れるだけで、色々な学びにつながるよなーということです。

で、その学びにこそ「楽しさ」が隠れていたりするので、もったいないことしてるかもとも感じました。言うなれば、某大人気テーマパークの入り口まで行って「よし、見れてよかったね。帰ろうか」みたいな感じ。笑

「より早く」という価値観への抵抗

でも、現代は「より早く」が重要視される世の中です。AIの進化でその風潮はますます加速しているようにも感じます。

即レスっていうんですかね。すぐに反応が得られないと気が済まない。結果がすぐに出て欲しい。そんな慌ただしい感じがしています。

今回みたいに、急がず焦らずに、マイペースに乾くのを待つっていうのもいいですよ。時には乾かしていたことを忘れるくらいがちょうどいいじゃないですか。

きっとYouTubeで調べれば、松ぼっくりを乾燥させる動画とか出てきそうですもんね。それもコマ送りみたいにして、高速でウロコが開いていくみたいな。(調べてないのでないかもしれませんが)

でも、そんなに急がなくてもいいんじゃないかなと思います。ゆっくり自分のペースで遊べた方が穏やかにいられるし、時間をかけただけ、心に残るものがきっとあるんじゃないかと信じて、「より早く」という価値観に逆行して遊んでいます。

そんな暮らしもいいもんですよ。
では、また明日。

(しゅんすけ)