体験の「深さ」を感じた竹バウムクーヘン

教育・子育て・遊び

どうも、しゅんすけです。

先日、小学生たちと一緒に竹バウムクーヘン作りをしてきました。子どもたちの真剣な表情と、そこから生まれる小さな発見に、改めて「体験すること」の大切さを感じた一日でした。

今回は公民館主催のイベントだったのですが「保護者からのリクエストがあった」とのことでお声がけいただきました。
とても嬉しかったです。

小学生に竹バウムクーヘンを指導してきました

6月14日、仁賀保公民館からお声がけいただいて、放課後子ども教室の活動で竹バウムクーヘンの指導をしてきました。参加してくれたのは21名の小学生たち。みんな元気いっぱいで、最初はワイワイ騒がしかったのですが、火を起こし始めると自然と真剣モードに。

当日は最後の方に雨が降ってきたんですが、そんな中で一人の子が「雨が降っても火って消えないんだ!」と驚いたように言ったんです。これを聞いたとき、ああ、これだよなと思いました。

こういうことって、リアルな体験からしか学べないんですよね。大人が「火は雨で消えにくいんだよ」と説明するのと、実際に雨の中で火を見て自分で気づくのとでは、全然違う。大人が用意した目的や答えじゃなくて、自分で発見したことは一生残るんじゃないかと思います。

そういう「気づき」の瞬間を提供していけたらいいなと、改めて感じた場面でした。

何度も生地を落としながらも試行錯誤

竹バウムクーヘンって、実は結構難易度高めの活動なんです。時間はかかるし、地味だし、難しい。最初はみんな要領がつかめなくて、生地をぽとぽと落としちゃう子も続出。「あー!」という声があちこちから聞こえてきます。

でも、その分成長の機会はたくさんあるんですよね。焼く回数がたくさんあるので、何度も失敗しながら「次はどうしようかな」と考える余地がある。一回失敗したら終わりじゃなくて、「さっきより上手にできた!」という小さな成長を積み重ねていけるんです。

今の子どもたちって、こういう体験をする機会が少ないのかもしれません。自己肯定感を高めるために「失敗させちゃいけない」という風潮がある気がするんですが、でも本当は、失敗していたことができるようになっていくプロセスこそが大事なんじゃないでしょうか。

ただ成功体験を提供するだけじゃなくて、もっと深い体験。手間をかけて、試行錯誤して、少しずつ上手になっていく。そんな活動を提供できたのがよかったなと思います。

美味しかったという体験が全て

そして、みんなで食べてみたら、これが美味しい!

結局、これが全てなんですよね。

竹バウムクーヘン作りがどうだったとか、何を学んだとか、何が大変だったとか、そういうのはどうでもよくて。「美味しかった!」と感じられるかどうか。それに尽きると思います。

この美味しさを味わうための労力と、実際の美味しさを天秤にかけて、どう思うかはその子次第。でも、きっと何人かの子は「大変だったけど美味しかった」「また作りたい」って思ってくれたんじゃないかな。


こういう体験って、すぐに結果が見えるものじゃないけれど、きっと子どもたちの中に何かが残ってくれるはず。これからも、色々な体験の場を提供していきたいと思った一日でした。

手間をかけることの大切さ、失敗から学ぶこと、そして最後に味わう達成感。そんなことを一緒に感じられる活動を、これからも続けていけたらいいなと思います。

PS.活動中にうちの娘がこんな虫の死骸を見つけました!カミキリムシだと思うんですが、デカくないですか?!笑

(しゅんすけ)